2011年 07月 07日
釉薬ができるまで |
釉薬についてちょっと制作秘話を・・・
作家によって色や質が千差万別、それぞれの感覚やプロセスを経て作られています。
例としてオリベ釉の調合が決まるまでを大雑把ですが書きたいと思います。
私の場合は大まかなイメージ(艶があるなし、色の濃淡など)を決め
三種類の原料(長石、木灰、藁灰)を一割ずつ調合を変えて100g程作って焼いてみます。
この時は2㎝角の粘土の板に塗ります。
この中から使えそうな調合にオリベ釉の着色剤でもある銅を足していきます。
銅といっても酸化銅、炭酸銅、硫酸銅、塩化銅などがあります。
手に入りやすさ、コストなども考えて酸化銅と炭酸銅がいいですね。
5〜10、1%刻みで混ぜていきます
それを皿の内側に塗っていきます。流れ具合なども少しわかります(皿の写真)
そこで感じの良かった調合のものを立ちもの(湯のみ、コップ)
でテストをして流れ具合を見ます。ここでokのものを厳選。
これで完成!と思ったら、実はここからが大事です。
最終的には20kg程作るので、微調整をしながら少しずつ量を 増やしていきます。
20kg中の1gの誤差はわずかですが、100g中だとかなり大きな誤差になってしまいます。
テストでは良かったが、たくさん作ってみたら全然違うということも多々あります。
実際にはここまでの工程を行ったり来たりしますが、一つの釉薬の調合が決まるまでどんなに短期間でも10回位はテストをします。
一種類の釉薬を作るまでこんなにたくさん段階を経ています。
これでもかなり大雑把な方だと思います。
写真のペットボトルは今使っているオリベ釉のテストの為に作った数々の調合の一部です。
私の場合は薪ストーブの灰やピザ屋の灰、目の前の田んぼの藁の灰などの天然原料を使う ので、毎回調子が変わります。
釉薬のバケツの3分の1が減ったら、作り足すようにすると比較的同じ調子が得られるようです。(うなぎ屋の秘伝のタレみたい!?)
精製された原料を使えば、毎回調子が変わらずに作れるのですが
いろいろテストをしてみると、やはり天然原料に勝るものはないようです。
原料を合わせる度にテストをしなければならないのですが
今回はどう変わるかなぁ〜なんていうことも今は楽しんでいます。
作家によって色や質が千差万別、それぞれの感覚やプロセスを経て作られています。
例としてオリベ釉の調合が決まるまでを大雑把ですが書きたいと思います。
私の場合は大まかなイメージ(艶があるなし、色の濃淡など)を決め
三種類の原料(長石、木灰、藁灰)を一割ずつ調合を変えて100g程作って焼いてみます。
この時は2㎝角の粘土の板に塗ります。
この中から使えそうな調合にオリベ釉の着色剤でもある銅を足していきます。
銅といっても酸化銅、炭酸銅、硫酸銅、塩化銅などがあります。
手に入りやすさ、コストなども考えて酸化銅と炭酸銅がいいですね。
5〜10、1%刻みで混ぜていきます
それを皿の内側に塗っていきます。流れ具合なども少しわかります(皿の写真)
そこで感じの良かった調合のものを立ちもの(湯のみ、コップ)
でテストをして流れ具合を見ます。ここでokのものを厳選。
これで完成!と思ったら、実はここからが大事です。
最終的には20kg程作るので、微調整をしながら少しずつ量を 増やしていきます。
20kg中の1gの誤差はわずかですが、100g中だとかなり大きな誤差になってしまいます。
テストでは良かったが、たくさん作ってみたら全然違うということも多々あります。
実際にはここまでの工程を行ったり来たりしますが、一つの釉薬の調合が決まるまでどんなに短期間でも10回位はテストをします。
一種類の釉薬を作るまでこんなにたくさん段階を経ています。
これでもかなり大雑把な方だと思います。
写真のペットボトルは今使っているオリベ釉のテストの為に作った数々の調合の一部です。
私の場合は薪ストーブの灰やピザ屋の灰、目の前の田んぼの藁の灰などの天然原料を使う ので、毎回調子が変わります。
釉薬のバケツの3分の1が減ったら、作り足すようにすると比較的同じ調子が得られるようです。(うなぎ屋の秘伝のタレみたい!?)
精製された原料を使えば、毎回調子が変わらずに作れるのですが
いろいろテストをしてみると、やはり天然原料に勝るものはないようです。
原料を合わせる度にテストをしなければならないのですが
今回はどう変わるかなぁ〜なんていうことも今は楽しんでいます。
by egu_cielo
| 2011-07-07 11:19
| 制作